Ken's Veterinary Clinic Tokyo
相談専門 動物クリニック

                               



































剽窃 plagiarism

誰か他人の作品やアイデアを盗み取り、自分自身のものとして通用させる行為。

語源
17世紀早期に見られる。ラテン語の plagiarius 誘拐者 (ラテン語 plagium 人さらい、ギリシア語 plagion から)+ism。


The practice of taking someone else's work or ideas and passing them off as one's own.

Originn
Early 17th century: from Latin plagiarius ‘kidnapper’ (from plagium ‘a kidnapping’, from Greek plagion) + -ism.


https://en.oxforddictionaries.com/definition/plagiarism

子供をさらってきて自分の子供にしてしまう、が語源ですね。





 これとは逆に、自分の子供を他人の元に忍ばせて養育させ、自己の遺伝子を連綿と受け継がせるのが託卵 brood parasite です。


阿刀田 高 の単行書 『ナポレオン狂』 に短編スリラー 『来訪者』 が収載されていますが、これをモチーフにした作品です。この作品は1979年に日本推理作家協会賞を受賞していますが、この短編集『ナポレオン狂』自体も直木賞を受けています。院長は発売当時、書店でビニールカバー掛けのソフトカバーのこの本を買い求めましたが、今も書庫のどこかに押し込んでいる筈で・・・。



 頭脳面では、自分の考えを相手が気がつかないように個人或いは社会に浸透させ、影響を行使させる例が考えられます。クリスティのポワロシリーズの最後の方の作品にもこの考えが使われています。政治や商業活動への利用、まぁ、大衆操作に利用されるのは更に恐ろしくもありますが。



 長閑 (のどか) さの象徴でもあるカッコーが託卵で生きるトリとして有名ですが、したたかさゆえに生き延びて来ているのでしょう。
















刷り込み imprinting

 コンラード・ローレンツが刷り込みの研究をまとめ、ノーベル賞を受賞したことは大変有名な話です。

飴と鞭に拠る条件付けで動物を調教するのとは根本的に異なり、遺伝的な背景としての生き物の習性に一種の学習効果が加わる事により「すり込まれ」るのでしょう。まぁ三つ子の魂百まで、ですね。


以下が参考になります。ご覧下さい:

刷り込み Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=刷り込み








































































































































 院長のコラム 2019年4月1日   『剽窃 と 捏造』








剽窃 と 捏造


2019年4月1日

皆様、KVC Tokyo 院長 藤野 健です。

 つい先ほど、新元号が令和であると発表されました。ラ行で始まる音が採用されるとは意外でしたが、凜とした発音の中にも力強い気持が込められている事が感じ取れました。


 さて、今日はエイプリルフールと言う事で、嘘にまつわる話題としましょうか。

 当院長コラムの、ホームページ開設のおしらせ、の項に、「本コラムに掲載される記事内容、アイデア等については、その全体もしくは一部について、改変等を含めた無断転載、剽窃、或いはそれらに類する行為を行う事を固く禁じます。」とのおきまりの文言を入れさせて戴きました。まじめに本コラムをお読み戴いている方々には全く無縁のことですが、ごく稀に、自分のものと他人のものの区別が甘い者が闖入し、記事内容やそれが含むアイデアを平然と抜き取り、あたかも自分のものであるかの様にさっと公開する例が残念ながら世の中には存在し、その様な者に対しての警告の文言となります。









 剽窃 ひょうせつ plagiarism プレイジャリズム とは、「他人の著作から,部分的に文章,語句,筋,思想などを盗み,自作の中に自分のものとして用いること」(ブリタニカ国際大百科事典)ですが、ひと頃、専門性を持たないライターが医学系サイトから記事内容を断り無く抜き取り、無断で加工の上、まとめサイトに大量に投稿し、サイト管理人が多額の広告収入を手にしていたことがあり社会問題化しました。そのようなライター側も自覚が低いと残念に感じますが、安い労働単価の元で不安定な売文稼業を送り、生活が苦しい側面もあるのでしょう。それでもおなかが空いたからと言ってコンビニでパンを万引きするのと同様、遣って良いことではありません。


 この様な行為は欧米では大変恥ずべき行為とされ、発覚時には厳しい社会的制裁 (大学を即座に退学処分、学会、マスコミ界からの永久追放など) を受けます。他人の記事を出典を明記して引用し (credit  を与えると言う)、その上でこの考えは素晴らしい、ここが疑問と思うなど、正々堂々と、自分のオリジナルな考えを追加して文章を作成する習慣を身に付ける様、教育機関は年齢の低い段階から力を入れるべきと院長は考えます。ここまでは誰々の考えだ、かくかくしかじかと言っている、しかしここからは僕、私の考えだ、と思考の系譜を明確にする訓練ですね。それで初めて文章に価値が出ると思います。







Nature: Imprinting Hatchling Geese | EARTHFLIGHT: Flying High | PBS

孵化したガチョウの雛への刷り込み

https://youtu.be/ihh1xBXwt_0






 残念ながら、院長の個人的な経験に過ぎませんが、小学校時代の国語の時間に、文章を書く事の1つの本質−自分の考えを明確に組み立てて開陳する為の作法−について教えを受けたことはありませんでした。只、訳も分からず、夏休みの間に作文を書いてこいと課題を出されるだけでした。エッセー風な内容を書けば、教員側も、小学生らしいと褒めあげた、いや、教員自体が文学の出来損ないみたいな文章が文章であると思い込んでいたのかもしれません。そこには他人の考えと自分の考えを峻別する隙はありません。人間の心情は基本、他人と同じだからです。この様な、文章書きに於ける同調的な習性の習得或いは 「刷り込み」 が剽窃に繋がる土台となっている様にも思います。かと言って理系出の国語教師など望むのは無理とも言えましょうが。1つの意味に於いて、「綴り方教室」の類いは抜本的に見直すべきではと院長は考えます。


 この様な非教育的背景のもと、ブログやSNS等にて、誰でも気軽に自分の書いた文章を公開出来る社会システムが整えられたことで、その波間に浮かぶ藻屑の様に、上述のライターが大量に現れたのでしょう。社会病理などと言う大仰な言葉は全く使う必要は無く、只の道具の誤使用ですね。







Common Cuckoo chick ejects eggs of Reed Warbler out of the nest.

David Attenborough's opinion

This is a clip from "RHYTHMS OF NATURE IN THE BARYCZ VALLEY" movie.

This film tells the story about nature in the Barycz River valley and enormous Milicz ponds.

This area is located in the south-western part of Poland (in the middle of Europe).

I and my wife made it for 2 years. Sir David Attenborough, a world-famous BBC nature

documentary film maker, after watching the film "Rhythms of Nature in the Barycz Valley"

wrote: "I have viewed Rhythms of Nature with great pleasure.

A lovely place, beautifully filmed" More www.homan.pl

Reed Warbler の卵を巣から排除するカッコー

ポーランドの南東に位置する河川、峡谷、池で、私と妻が

2年を掛けて撮影したフィルム『Barycz 峡谷の自然のリズム』を見た

アッテンボロウ卿が、大変面白くビデオを視聴しました、愛すべき場所、

美しいフィルムですね、との感想を寄せてくれました。

https://youtu.be/SO1WccH2_YM






 研究者 (の卵) が、形だけの業績を取り敢えず得ようと、データをでっち上げて論文を書き、投稿後にそれが発覚して問題になる例も散見するところです。こちらは捏造 (ねつぞう)   academic hoax と呼称します。皆様もご存知の様に、数年前に国内でも自殺者までを出す大問題が発覚し、世界に於ける日本の自然科学界への信頼性が落とされる事態を招きました。研究成果が上がらずに焦りを抱いている若手院生などが都合の良い架空のデータを差し込んで論文化し、指導教官と連名で投稿したはいいが、バレで失脚するとのパターンが多いように感じます。指導教官側もそりゃ良い結果が出たと、吟味することなく連名にし、発覚後に指導責任を取らされることになります。この事件の関係者の中に、院長の出身研究室に外部から来て一時席を置いていた者がおり、大変驚きました。その当人とは何かの折に同席して酒を呑んだ記憶もあります。身を引き締めねばと院長は思いを新たにした次第です。 


 今回はちょっと重い内容になってしまいましたが、次回からはまた、動物よもやま話に戻しますね。どうぞお楽しみください。